BtoB EC(受注管理システム)とは
単に帳票書類のデジタル化やネット決済ができるだけではなく、
営業・受注業務のDX化ならびに売上拡大のできるシステム
日本のBtoB取引は、長年の慣習やアナログな業務フローが根強く残る領域で、
FAXや電話、紙の見積書・請求書が未だに主流となっている業界も多く、業務効率や市場の競争力に大きな課題を抱えています。
BtoB ECは、帳票の電子化やオンライン決済にとどまらず、見積依頼・価格交渉・発注・決済・納品確認・請求書発行・入金消込――これら一連のプロセスを一気通貫でつなぎ、データをリアルタイムに連携できるシステムです。
営業活動と受注業務をまとめてデジタル化し、業務全体を最適化、そして収益を伸ばしたい企業にとって欠かせないDXシステムといえます。
BtoB EC市場と業界別データ
経済産業省が公表した「令和5年度電子商取引に関する市場調査」によれば、2023年の日本国内のBtoB EC(企業間電子商取引)市場規模は、465兆2,372億円に達しました。EC化率は40.0%となり、前年から2.5ポイントの上昇となっています。
一方で、EDIも含まれており「BtoB ECサイト」として事業成長に繋げているケースはまだまだ少ないのが実態です。
デジタル化のイメージが持ちづらい業界ほど、導入の遅れが課題となっている一方で、先行者権益を取りやすい市場でもあります。

BtoB ECが選ばれる理由
EDI(電子交換データ)では叶えられない
販路拡大もできるシステム
EDIやWeb-EDI(Electronic Data Interchange)では、企業間の取引を専用回線やイントラネット環境で接続することで、帳票書類の電子交換データを実施するシステムです。 EDIは1990年代に普及したISDN回線を利用するケースが多く、2024年1月に「デジタル通信モード」がサービス終了し、2026年には全てのサービスが終了する予定となっています。
中途半端に帳票管理をDX化
帳票関連の電子データだけに留まってしまうため、在庫管理・受注データの管理などはできないことが多い。さらに特定の専用回線内で電子データをやり取りするため、WEBからの新規販路開拓はできない
受注のデジタル化 × 新規開拓
帳票の電子化はもちろんだが、受注業務における在庫管理や納期回答など細々とした作業も自動化することが可能。
さらに構築方法によってWEBからの新規流入を増やすこともできる
デジタルと人的アプローチによる
ハイブリッドBtoBセールス
従来の営業主導のアプローチから、多くの企業がデジタル戦略の強化を進めています。
最新の調査によると、デジタルだけでは十分でなく「デジタル」と「人的サポート」を組み合わせるハイブリッドアプローチが、最も高品質な取引につながることが明らかになりました。
中途半端なデジタル活用
- 購買担当者の75%は、営業担当者を介さないセルフサービス型の購買を希望
- しかし、デジタルセルフサービスで購入したバイヤーは、後悔する確率が1.65倍高いというデータがある
デジタル×ヒトのハイブリッド
営業担当者が適切に関与したデジタル購買(Rep-Assisted Digital Commerce)は、購買の後悔を半減し、高品質な取引の成功率を1.8倍向上
BtoB ECによるデジタル化で叶える
3つのポイント
受注業務を
最大80%自動化
販路開拓
新たな取引を増やす
既存取引を
維持・拡大させる
受注業務を
最大80%自動化
手動の受注業務を自動化するだけでなく、取引条件管理を簡略化することが可能です。 業務負荷を軽減させながら、属人化の防止とコア業務に集中できる環境を構築できます。
販路開拓
新たな取引を増やす
ECサイトとしてWeb上へ露出させることが可能なため新規顧客の獲得も目指すことが可能。 流入の増加から見込み顧客の獲得まで、BtoBマーケティングに必要なことをすべて実現できます。
既存取引を
維持・拡大させる
取引以後のフォローが、その後のリピート率を大きく分けます。取引企業や購入商品など、複数の軸から接客設計を自動化。「御社って、こんな商品も取り扱っていたんだ」という声を聞くよりも先に、先手のアップセル・クロスセルも実現できます。
BtoB ECの種類
公開形態
- クローズド型:既存取引の企業だけが利用できる閉鎖的な公開環境のこと
- セミクローズド型:検索エンジン上から流入可能で、WEBからの新規販路拡大を見越して利用する企業が多い
- オープン型:商品も価格も公開した状態で、一律価格の販売やtoC商材と抱き合わせた販売で利用する企業が多い
提供形態
- ASP型:安価で利用可能だが、カスタマイズに制限あり
- クラウド型:WEB上で実装されたアプリケーション
- パッケージ型:セミオーダー式の事が多く、システム機能に縛られにくい
- オンプレミス型:社内サーバーで運用する独自開発システム
システムの種類

多くの企業が直面する課題の一つが、「最適なシステムの選定と導入プロセスの複雑さ」 です。
高機能なシステムが多い中で、 「どのシステムが自社に合っているのか分からない」「導入・運用のハードルが高い」 という不安がつきまといます。
システムベンダーとクライアントの間に立つ橋渡し役として、BtoB ECのシステム選定からご支援しております。 単なるシステム導入の仲介ではなく、「企業の課題を理解し、本当に価値のあるDXを実現する」 ことをモットーに、 ベンダーとクライアント双方にとって最適な橋渡しを行います。
ウキヨの特長提供サービス
BtoB取引にECサイトを活用する効果は、販路拡大や業務効率化など多岐にわたります。
事業開発支援のノウハウを活用することで、事業が求める成果に対して必要なサービスを提供しています。
カートシステム無料選定サービス
国内外ほとんどすべてのBtoBカートシステムとパートナーシップを持つウキヨが、最適なシステム選定を無料で支援します。
BtoB ECサイト構築
BtoBマーケティングノウハウを活用したサイト構築と、DXを叶えるシステム連携を支援します。
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BtoB ECの構築・運用、そして事業開発に強みを持つ企業として、マーケティング戦略の設計から実行支援までを提供します。
BtoB EC運用アシスタント
BtoB EC運用アシスタントは、業務のBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を通じて、EC運営をスムーズに支援します。
業務DX支援
BtoB ECと事業開発の知見を活かし、業務DXを実現する唯一の支援企業として、企業のデジタル変革を加速します。
BtoBモール戦略・運用支援
最適なモール選定や運用戦略など、BtoBモールでの販売戦略策定から運用までを一貫支援します。